どーも、SANOです。
この記事は、アファームの決算から事業内容、最近のニュースなどから
個人的に持つべき銘柄なのかどうかの意見をまとめています。
アファームのビジネスに需要があるのか、
業界の中での立ち位置などからアファームが今後どうなるのか考えました。
皆様の企業分析に役立てば幸いです。
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目次
アファームの概要
アファーム・ホールディングスは、デジタルおよびモバイル・ファースト・コマースのためのプラットフォームを提供している。
消費者のための販売時点情報管理(POS)支払いソリューション、マーチャント・コマースソリューション、および消費者向けアプリが含まれる。
仮想カードネットワークなどを介して収益を生み出している。地理的には、米国からの収益が大部分を占めている。
少し前に結構、話題になっているBNPLのビジネスを展開している企業です。
日本ではZOZOTOWNのツケ払いに近いもので、今すぐ買って後で払うという考えになります。
アファームの決算
アファームの決算についてまとめていきます。
2022年3Q
2022年の3Q決算をまとめます。
ポイント
・プラットフォーム取引高:39億ドル(前年同期比73%UP)
・アクティブ消費者:1200万人(前年同期比137%UP)
・消費者一人当たりの使用回数:2.7回(前回2.3回)
・売上:3.5億ドル(前年度期比54%UPで成長スピードが若干の鈍化)
2022年Q4の見通し
2022年Q4の見通しをまとめます。
ポイント
売上高:3.4~3.5億ドル
経営層のコメント
- リピーターによる取引が8割。
巨大で急速に拡大する市場機会を持つフィンテック・カテゴリー・リーダー
- BNPL(Buy Now, Pay Later)は、10兆ドル規模の世界決済市場において、最も急速に成長している決済手段です。
- 消費者の嗜好の変化と加盟店のニーズが、アファームのソリューションへの需要を牽引
- あらゆる業種と提携し、米国eコマースの60%以上に対応
- 不透明なマクロ経済環境下、ソリューションの価値はさらに高まる
- 信用供与を行う前に、個々の取引について査定を行う
- 強力な両面ネットワーク:消費者ベースと加盟店ベースが相互に強化される
- 魅力的なユニットエコノミクスと規模に応じた営業利益率
- 信頼性、透明性、顧客第一主義に基づくブランドで、消費者・加盟店と根本的に提携優れた技術により、消費者と加盟店に高い信頼性、拡張性、カスタマイズ性、柔軟性を提供し、混乱は生じない
50ドルから17,500ドルの幅広いカートサイズと、6週間から60ヶ月の期間に対応する能力
独自のアンダーライティングと資本市場に関する専門知識により、競争上の優位性をさらに強化
消費者との整合性、延滞料や隠れた手数料は一切なし
また、気になる点としてこれだけのユーザを獲得している中で売上の成長力弱すぎる点です。
アファームの事業状況
アファームの提供するBNPLの動向や環境についてまとめます。
BNPLマーケットの需要予測
BNPLは欲しいものを先に購入して、支払いを後回しにするサービスです。
商品の2~6%の手数料が上乗せされた状態で分割して支払うことになります。
いわば、ちょっとの負債を抱えながら欲しいものを得る仕組み。
当然、支払いができなくこともあるが、BNPLのプラットフォームを提供している企業が最終的な負債を追うことで、
提携している店舗には踏み倒される心配がない。
そんなBNPLのマーケットは、Buy Now Pay Later Market Size, Share & Trends Analysis Report By Channel (Online, POS), By Enterprise Size, By End Use (Fashion & Garment, Consumer Electronics, Healthcare), By Region, And Segment Forecasts, 2021 - 2028によると、CAGR22%という成長が期待できるそうです。
このレポートは北米だけになりますが、世界の30%ほど北米が占めるそんなマーケットになっています。
主にZ世代に人気の市場で、電化製品、ファッション系での利用が進んでいる。
このように、ECサイトのようなオンラインで利用が促進されている。
BNPLマーケットの企業
BNPLマーケットにおける企業のポジショニングを確認します。
BNPLの主なプレイヤーは、日経新聞の2021年11月の記事を見ると下記の企業になります。
ポイント
・Paypal(利用者:950万人)
・Klana(利用者:9000万人)
・Affirm(利用者:1200万人)
・Afterpay(利用者:1620万人)
また、世界中にはたくさんの企業が存在しています。
同じく日経新聞の記事に「世界の「後払い決済」50社 急成長市場に参入相次ぐ」としてたくさんの企業が掲載されています。
このようなことからBNPLのビジネスを実施する企業にとっては、競合他社との差別化が大切になってきている。
差別化するためには、ある程度投資や費用が必要ではあるが、マーケットを見ると競合が他社が多く、投資に対する効果を上げる難易度が高いといえるのでは。
アファームの注目ポイント
プラス要素
- 北米でサービスを展開している
- Amazonやshopifyといった電化製品やアパレル製品を取り扱うECサイトで利用できる点
- 1200万人の利用者がいる。一人当たりの利用件数が2.7件
- インフレ傾向
マイナス要素
- 踏み倒す消費者の増加
- 支払いコストが高すぎて誰も物を買わない(キーワード:スタグフレーション)
- 競合他社が多い(決算情報)
- 他のローン審査への影響
アファーム関連の最新動向
アファームの最新動向ということで、前章の懸念に関する情報があるかをまとめていきます。
- 決算ページ
- 2022年5月22日:Affirm Extends Multi-Year Exclusive Partnership with Shopify in the U.S.
- 2022年4月13日:クレジットカード市場を侵食する海外BNPL勢の躍動
- 2022年4月13日 :スタグフレーションへの懸念、欧州の運用者らヘッジを急ぐ
- 2021年9月5日:米国で広がる後払い決済「BNPL」 与信なしの気軽さ、Z世代支持
- 2021年2月14日:アングル:コロナ禍で人気の「後払い」サービス、過重債務の落とし穴
これらの動向を見ると、BNPLの意義や手軽さという良い面と荷重債務などの悪い面の両方があります。
今のところ、他のローンへの影響や規制についての議論されておらず、自由なビジネスができているようですが、
今後どのような規制と問題が浮き彫りになるのか未知数なマーケットとも言えます。
また、利用者の増加に伴う売上貢献度が低い。
リピーターの利用が8割というファンが一定数いることが分かった反面、今回の決算にもあった新規ユーザ数の獲得規模のわりには売上の成長小さい見方ができる。
アファームの位置付け
私は、個人的に決算やマーケットなどを調査した結果をまとめたスコア付しています。
今回もアファームを下記の観点でスコア付していきます。
これを二次元のグラフにマッピングすると、アファームは下記のポジションになると考えています。
右上に入る企業や入ってる企業が優良企業だとすると、アファームはまだ時間が必要です。
市場としても成長するので、売上成長には問題ありませんが、利益を出せるかが大きな課題になりそうです。
また、技術というよりはビジネス性に強い力がある企業です。マーケットでは利用者数を軸に考えるとリーダーとは言えないと思います。
ポイント
長期
- 財務重視:2年は待つ
- アーリーアダプトしたい:四半期決算の中で赤字の縮小が続いたとき(拡大中)
短期(1年間)
- 上昇トレンドに転換待つ(日足、週足でのトレンドを見る)
まとめ
いかがでしたか?
今回は、「アファーム(AFRM)がFY22Q3の決算発表。決算レビューと今後の注目すべきポイントまと3」しました。
アファームの決算から事業内容、最近のニュースなどから個人的に持つべき銘柄なのかどうかの意見をまとめました。
個人的には、長期的には様子を見て、短期的にはお金が稼ぎやすい銘柄だと考えています。