どーも、SANOです。
この記事は、データドッグの決算から事業内容、最近のニュースなどから個人的に持つべき銘柄なのかどうかの意見をまとめています。
皆様の企業分析に役立てば幸いです。
データドッグの概要
データドッグは、開発者、IT運用チーム、およびビジネスユーザー向けのモニタリングおよび分析プラットフォームを運営する企業です。
このプラットフォームは、インフラストラクチャー監視、アプリケーションパフォーマンス監視、およびログ管理を統合し、自動化することができます。
このようにITリソースやアプリケーションを監視することをアプリケーションパフォーマンスモニタリングといい、APMと言われています。
また、データドッグはAPMのリーダー企業としてガートナーに選出されています。
詳しくはここを参照してください。
データドッグの決算
データドッグの決算についてまとめていきます。
2021年4Q
2021年の4Q決算をまとめます。
ポイント
4Qの業績は増収増益。
売上高:3.3億ドル(対前年同期83.7%増)。アナリスト予想を11.9%上回る。
純利益:717万ドル(前年同期-1616万ドル)。アナリスト予想を81.8%下回った。
1株当り利益:0.02ドル(前年同期から0.07ドル増)。アナリスト予想を0.06ドル上回った。
この結果から売上の成長率と利益率の改善が見られました。
そこまで大きな結果ではありませんが、着実に成長している印象があります。
2021年通期
2021年の通期をまとめます。
ポイント
売上高:10億ドル(対前年同期70%増)。
純利益:-20百万ドル(前年同期15%増)。
1株当り利益:-0.07ドル(前年同期から0.01ドル増)。
上場以降、売上の成長率が平均で73%を超えています。
営業利益率も改善しつつあることから、今後は黒字化が目標になると思います。
なお、研究開発費用に売上の4割を費やしていることから、今後の売上にどれだけの効果を上げられるかが注目ポイントになります。
現在の売上の4割は、4億ドルなので来期の売上成長率は少なくとも40%以上なければ、投資に対する効果が悪いと判断できます。
平均ベースで見れば、40%以上はクリアできると思いますが、果たしてどうなるか気になるところです。
データドッグの事業状況
データドッグの提供するAPMサービスの状況をまとめます。
APMマーケットの需要予測
APMサービスのマーケットは、APPLICATION PERFORMANCE MANAGEMENT MARKET - GROWTH, TRENDS, COVID-19 IMPACT, AND FORECASTS (2022 - 2027)によると、
CAGR12%という成長が期待できるそうです。
特に大きいマーケットは、北米でアジアでの急速な普及が予想されています。
このことからもうしばらくは、マーケットからの需要が増えそうです。
APMマーケットの企業ポジション
APMマーケットにおける企業のポジショニングを確認します。
Gartnerによると、下記の企業がリーダーとして選出されています。
ポイント
・Dynatrace
・New Reric
・Cisco
・Datadog
データドッグの事業状況
データドックのサービスは、様々なITリソースに対するモニタリングプラットフォームを提供しており、プラットフォーム利用料をもらうサブスクリプション型のビジネスです。
そのため、ユーザの獲得数の増加が売上に関わってきます。
特にデータドッグのビジネスは、利用するシステムが多い企業であればあるほど大きくお金を稼ぐことのできます。
そのため、大口顧客の利用状況がかなり大事になっていきます。
ユーザ数
それでは、具体的な利用者数について紹介します。
大口顧客数は、顕著に伸びていることがわかる結果となっています。
今後、成長率が良くなれば勢いを測る指標になるので、ぜひ注目していて下さい。
大口顧客の状況
- 経常利益が$100万ドルを超える企業が216社(前年比:+114%)
- 経常利益が$10万ドルを超える企業が2010社(前年比+63%)
データドッグの最新動向
データドッグの最新動向をまとめます。
まずは、最近のニュースで技術や買収に関する情報をピックアップしていきます。
- 2022年4月13日:Datadog、根本原因分析とログ異常検出によりウォッチドッグAIエンジンを拡張
- 2022年4月13日:「DevSecOps成熟度モデル」でDevOpsにセキュリティ管理を組み込む
- 2022年4月11日:データドッグ対CloudWatch: 2022年のソフトウェア比較
- 2022年2月22日:Datadog、CoScreenの買収を完了し、開発者向けのリアルタイムコラボレーションを実現
これらの動向を見ると、AIの拡張、企業買収によるサービス強化をしていることがわかります。
また、AWSの監視サービスであるCloudWatchとの比較記事は中々、面白かったです。
データドッグの位置付け
私は、個人的に決算やマーケットなどを調査した結果をまとめたスコア付しています。
今回もデータドッグを下記の観点でスコア付していきます。
これを二次元のグラフにマッピングすると、データドッグは下記のポジションになると考えています。
右上に入る企業や入ってる企業が優良企業だとすると、データドッグは今年中には入ることが予想されます。
市場としても成長するので、売上の成長率も高い水準をキープできると考え、ビジネス関係のスコアが上昇すると考えています。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、「データドッグ(DDOG)の2021のQ4は好調。今後もホールドすべきかを考察」しました。
データドッグの決算から事業内容、最近のニュースなどから個人的に持つべき銘柄なのかどうかの意見をまとめ、個人的には持っていても良い企業だと思いました。
ただし、市場の成長が以前よりも落ちてきてるので、超長期的にホールドすべきかどうかはその時次第で十分に考える必要があります。
ご参考までに