どーも、SANOです。
この記事は、ハブスポットの決算から事業内容、最近のニュースなどから
個人的に持つべき銘柄なのかどうかの意見をまとめています。
ハブスポットのビジネスに需要があるのか、
業界の中での立ち位置などからハブスポットが今後どうなるのか考えました。
皆様の企業分析に役立てば幸いです。
ハブスポットの概要
ハブスポットは、クラウドベースのマーケティング、販売、およびカスタマーサービスのソフトウェアプラットフォームを提供しています。
企業の営業活動のためにマーケティング機能を搭載したプラットフォームを提供することで企業の成長を支援することがミッションとしている。
主な収益源は、サブスクリプションによる収益。
2014年に上場
ハブスポットの決算
ハブスポットの決算についてまとめていきます。
2021年4Q
2021年の4Q決算をまとめます。
ポイント
4Qの業績は増収減益。
売上高:3.7億ドル(対前年同期46.5%増)。アナリスト予想を3.7%上回る。
純利益:-1637万ドル(前年同期-1542万ドル)。アナリスト予想の-2720万下回った。
1株当り利益:-0.35ドル(前年同期から0.26ドル増えた)。アナリスト予想を0.05ドル下回った。
2021年通期
2021年の通期をまとめます。
ポイント
売上高:13億ドル(対前年同期47.3%増)。
純利益:-7784万ドル(前年同期-8503万ドル)。
1株当り利益:-1.66ドル(前年同期から0.24ドル増)。
2014年、以降着実に売上を伸ばし続けています。
また、営業利益率が着実に改善はされつつあるものの、赤字には変わりないです。
ただし、決算の資料でNon-GAAPベースで確認すると9%とやや低いものの、上昇中で今後の目標は20%台だそうです。
ハブスポットはセールスとマーケティングに費用が多くかかっていますので、ここをいかに効率よくできるかがポイントになりそうです。
決算から見ると売上の高い成長率と営業利益率の改善傾向もあるので、悪くない企業と言えるのではないでしょうか。
また、決算後の株価を見ると短期的にも上昇する傾向にあることからも現状の決算を続ける限りは上昇するのではないでしょうか。
ハブスポットの事業状況
ハブスポットの提供するマーケティングプラットフォームの動向や環境についてまとめます。
マーケティングPLのマーケットの需要予測
ハブスポットが属するマーケットは、Marketing Automationと呼ばれるジャンルになります。
マーケティングオートメーションについては、下記の記事で簡潔に書かれています。
マーケティングオートメーションしてますか?
また下記のレポートでは、B2B Marketing AutomationのCAGRが13.3%(2019-2025)と言われています。
Global Marketing Automation Market By Component (Software and Services) By Application (Lead Nurturing and Lead Scoring, Email Marketing & Social Marketing, Campaign Management, Analytics & Reporting, Inbound Marketing and Others) By Deployment Type (On-premise and Cloud) By Organization Size (Large Enterprises and Small & Medium Enterprises) By End User (BFSI, Retail & Consumer Goods, Travel & Hospitality, Education & Media & Entertainment, Healthcare, Telecom & IT and Others)
少し古いレポートではありますが、クラウドベースの増加が示唆されています。
また規模は北米が高く、アジアの成長力が一番強いと言われています。
Marketing Automation マーケットの企業
Marketing Automation マーケットにおける企業のポジショニングを確認します。
Marketing Automationの主なプレイヤーは、ハブスポットのサイトに書かれていたマジッククアドラントの情報を見ると下記の企業がピックアップされています。
ポイント
・Adobe
・Oracle
・Salesforce
・hubspot
・Creatio
また、他にも企業がたくさんいるので上記のリンクから企業を確認してみてください。
ハブスポットで注目すべきポイント
ハブスポットの事業状況をこれまでの状況から追い風になる要素と向かい風になる要素を考えていきます。
追い風の要素
- アジアと北米でのシェアや動向
- 顧客の数(Office Locations Worldwide:13をどれだけ伸ばせるか)
- 先端技術の評判
向かい風の要素
- CAGRの小ささ(成熟領域になりつつあること)
- 競合が多いので営業費用に力を入れる必要があること(決算情報)
- リーダーポジション内での変化(gartnerの情報)
- 課金に影響する障害
ハブスポット関連の最新動向
ハブスポットの最新動向についてまとめていきます。
前章の要素に関する情報をまとめています。
- 2022年3月29日:HubSpotの営業支援ソフトウェア「Sales Hub」が、G2の2022年春季 CRM Gridレポートで1位に選出
- 2021年10月5日:HubSpotは、2021年のGartner® Magic QuadrantTM for B2Bマーケティングオートメーションプラットフォームのリーダーに選ばれました*
- 2022年3月19日:Information About HubSpot's March 18, 2022 Security Incident
受賞もサービスの質に関する要素なのでサービスの価値向上につながります。
マジッククアドラントはトップではないにしろ、1位になっています。
セキュリティインシデントが起きたようですが、課金に影響する障害ではないようです。
他も調べていましたが、ビジネスに影響する障害情報はありませんでした。
ハブスポットの位置付け
私は、個人的に決算やマーケットなどを調査した結果をまとめたスコア付しています。
今回もハブスポットを下記の観点でスコア付していきます。
これを二次元のグラフにマッピングすると、ハブスポットは下記のポジションになると考えています。
non-GAAPベースの営業利益を加味しても既存の位置だと考えています。ただ、10%の達成はもうすぐだと思います。
技術面では競合他社も多いので特別な技術はないようです。先端技術に関する活用はありますが、競合企業も同じようなチャレンジをしています。
それらのサービスに対する評価はなかったので差別化は難しかったです。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、「ハブスポット(HUBS)がFY21Q4期の決算を発表。今後の見通しについて考察」しました。
ハブスポットの決算から事業内容、最近のニュースなどから個人的に持つべき銘柄なのかどうかの意見をまとめました。
右上の位置付けられていることから、投資対象として考えても良いなと考えています。