どーも、SANOです。
この記事は、マルケタの決算から事業内容を解説し、今後どのようなポイントを意識するべきかまとめています。
業界の動向などから事業にプラスとなる要素やマイナスになる要素をまとめることで、今後注意すべき出来事を知ることができます。
皆様の企業分析に役立てば幸いです。
マルケタの概要
マルケタは、決済プラットフォームを提供しているフィンテックの企業になります。
決済の仕組みを導入したい企業にAPIを提供することで、アプリケーションの作成をするだけで決済の仕組みを企業が導入できるサービスを提供しています。
マルケタのビジネスは、決済のトランザクション数に応じて請求額が変わる収益モデルやスマホなどに発行する仮想カード数でも収益を得ています。
マルケタの決算
マルケタの決算についてまとめていきます。
2022年1Q
2022年の1Q決算をまとめます。
ポイント
売上高:1億6600万ドル(対前年同期54%)
純利益:-6100万ドル
トランザクション量:53%増
2022年2Qの見通し
2022年Q2の見通しをまとめます。
ポイント
売上成長力:46〜48%
売上総利益:40〜41%
経営層のコメントを抜粋します。
- 2022年第1四半期の結果は、お客様に新しいスケールのマイルストーンを供給し、グローバル展開を可能にし、提供する価値をさらに豊かにする新製品やパートナーを立ち上げたため、Marqetaの最新のカード発行プラットフォームの基礎を強力なディスプレイに置きました。
- Marqetaは、カード発行会社が支払い詐欺と戦うためのエンドツーエンドのリスク管理製品スイートである新しいRiskControlソリューションを発表しました。RiskControlは、Marqetaの顧客にカード所有者のライフサイクル全体にわたる包括的なリスク、コンプライアンス、および不正管理機能を提供し、ビジネスの成長に集中できるように設計されています。この製品スイートは、Marqetaの新しいカスタムビルドのリアルタイム決定ツールによって固定されています。
- MarqetaはEvolve Bank&Trustと新しい銀行パートナーシップを結び、Marqetaのプログラム管理機能の全範囲をサポートします。Evolveは、Marqetaプラットフォームで4番目の米国の銀行パートナーであり、同社は各新規顧客と最適な銀行パートナーをよりよく一致させることができます。
マルケタの事業状況
マルケタの提供するプラットフォームは、決済トランザクション数が主な収益源になっています。
テクノロジーとしては、難しくなく競合他社もいくつかいる状況です。
そんなマルケタの事業を取り巻く環境を確認していきます。
マーケットの需要予測
マルケタのプラットフォームは、カード発行とそれを利用することで発生するトランザクションの利益、APIを活用したBNPLの実現と仮想通貨の取引にも活用されています。
マルケタの取引相手は、2020年の段階で160とされていて、主な収益はBlock(旧:squea)に依存しています。(収益の64%)
ただ、他にも金融サービスを提供するキャッシュレス決済企業、BNPL企業、仮想通貨取引所、金融機関といったところで利用が期待されています。
そのため、マーケットの需要予測を明らかにするのは難しいです。
代わりにマルケタが依存するBlockの売上成長率やその他関係する企業の売上成長率を見ることで、マルケタのビジネス動向を予測することができると思います。
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- Block:四半期での売上が減少(依存度が低下)
- DoorDash:四半期での売上成長力が低下
- Affirm:四半期での売上成長力が高い
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マーケットの企業
マルケタと競合する企業についてまとめていきます。
今回は、Modern Card Issuer Marqeta Is Going Public. Here’s What It Means For Payments Tech & Issuer Innovationを参考にまとめていきます。
ポイント
- Marqeta
- PayFI
- PayNearMe
- TransCard
マルケタで注目すべきポイント
これまでの情報を元にマルケタに対してプラス要素とマイナス要素を考えていきます。
プラスの要素
- 顧客数と顧客ビジネスの動向が上昇傾向
- 金融大手との連携
マイナスの要素
- 顧客数と顧客ビジネスの動向が下落傾向
- データ流出
マルケタ関連の最新動向
マルケタの注目すべきポイントに関する情報をまとめていきます。
- 決算サイト
- 2022年5月12日:決算FY22Q1
- 2022年4月22日:Marqeta、カード発行会社が支払いカード詐欺と戦うための製品のエンドツーエンドのリスク管理スイートであるRiskControlを発表
プラス要素は、ユーザ数が増加している。売上も増加傾向にあるなかでブロックへの依存度を下げている。
Evolve Bank&Trustといった新たなパートナーを発掘してきている。
マイナス要素は、特に確認できませんでした。
結果的に安定成長する企業としてプラスとして捉えて良い企業。
昨今の仮想カードの需要が高まっている中で、それらを気軽に発行できる仕組みを提供しているマルケタは時代にマッチしているのかなと思います。
マルケタの位置付け
私は、個人的に決算やマーケットなどを調査した結果をまとめたスコア付しています。
今回もマルケタを下記の観点でスコア付していきます。
これを二次元のグラフにマッピングすると、マルケタは下記のポジションになると考えています。
ポイント
- 財務重視:2年~3年後でも良い。他にお金を稼げる場所があるから。
- アーリーアダプトしたい:ビジネスの成長性を前提に株価の反応を見て、エントリーする
まとめ
いかがでしたか?
今回は、「マルケタ(MQ)がFY22Q1の決算を発表。今後の注目するポイントを整理」しました。
マルケタの決算から事業内容、最近のニュースなどから個人的に持つべき銘柄なのかどうかの意見をまとめました。
右上の位置付けられていることから、投資対象として考えても良いなと考えています。
参考までに