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エヌビディア(NVDA)の株価がFY23Q1の決算を発表後に暴落。今後の注目ポイントは?

どーも、SANOです。

この記事は、エヌビディアの決算から事業内容を解説し、今後どのようなポイントを意識するべきかまとめています。

業界の動向などから事業にプラスとなる要素やマイナスになる要素をまとめることで、今後注意すべき出来事を知ることができます。

皆様の企業分析に役立てば幸いです。

エヌビディアの概要

エヌビディアは、ディスクリートGPUの設計を手掛ける企業である。
GPUは、ゲーム用PC、データセンター、自動車などさまざまな最終市場で使用されている。

クラウドサービスの拡大と性能向上が進む中で、サーバの処理を補助するGPUの需要が高まり、急成長している企業でもあります。

最近では、Armの買収が滞っていたり、半導体不足の波に巻き込まれていたりと先行きが怪しくなっています。

 

エヌビディアの決算

エヌビディアの決算についてまとめていきます。

2023年1Q

参照元:https://s22.q4cdn.com/364334381/files/doc_financials/2023/Q123/Q1FY23-CFO-Commentary.pdf

2023年2Q

2023年の通期をまとめます。

ポイント

売上高:81億ドル±2%(コンセンサス:84億ドル)
ロシアや中国のロックダウンによる影響で約5億ドルのマイナスを見込んでいる

経営層のコメント(原文)

NVIDIAの創業者兼CEOであるジェンセン・フアン
 厳しいマクロ環境を背景に、データセンターとゲーミングで記録的な業績を達成しました。
 "私たちは、新しいGPU、CPU、DPU、ロボティクス・プロセッサーが下期に立ち上がり、私たちの歴史の中で最大の新製品の波に向けて準備を進めています。当社の新しいチップとシステムは、AI、グラフィックス、オムニバス、自動運転車、ロボット工学、そしてこれらの技術が影響を与える多くの産業を大きく前進させるでしょう」と述べています。2023年度第1四半期に、NVIDIAは自社株買いと現金配当で21億ドルを株主に還元した。2022年5月23日、取締役会は、2023年12月まで総額150億ドルを上限として普通株式を追加購入する同社の株式買戻しプログラムを増やし、延長しました。

データセンターとゲーミング関係で過去最高額を達成。
決算発表後、アフターマーケットで株価が-7.5%下落。

一部メディアでは、見通しが下げられたことが起因しているとのこと。

もし、これが続くようであれば、今後も株価が決算のたびに下落することになるので、
今回の見通しを下げた原因を確認することで、今後どのような動きをするのか予想できるのではないか。

ということで、事業の状況を追いつつ考えてみます。

エヌビディアの事業状況

エヌビディアの提供する事業の状況について整理していきます。

エヌビディアは、データセンター、ゲーミング、GPUを活用したサービス、自動車に対するセグメントで報告されています。
この中で最も伸張率が高いのはGPUを活用したサービスであるOmniverseです。

Omniverseは、設計エンジニア向けの設計ソフトとコラボレーションツールが揃ったSaaS製品になっています。

マーケットの需要予測

エヌビディアは半導体メーカーになります。
マッキンゼーのレポートによると、半導体全体のCAGRは7%となっています。

特にその中でも規模が大きいとされているのは、Computing and stotageと呼ばれるジャンルになります。
これは、PCだけではなくデータセンターやストレージに搭載される半導体全般になります。

また、Global Graphic Processing Unit (GPU) Market Size By Type (Dedicated, Integrated, Hybrid), By Device (Computer, Tablet, Smartphone, Gaming Console, Television), By Industry Vertical (Electronics, IT And Telecommunication, Defense And Intelligence), By Geographic Scope And ForecastによるとCAGRが33%(2020-28)となっています。

マーケットの企業

マーケットに存在する企業についてまとめていきます。

ポイント

  • IBM Corporation
  • Intel Corporation
  • NVIDIA Corporation
  • Samsung Electronics Co., Ltd.
  • Qualcomm Incorporated
  • Advanced Micro Devices, Inc.
  • Dassault Systems, Inc.
  • Google, Inc
  • Siemens AG
  • Sony Corporation

世界の有名企業同士がマーケットを占めている状況になります。

エヌビディアで注目すべきポイント

これまでの情報を元にエヌビディアに対してプラス要素とマイナス要素を考えていきます。

プラスの要素

  1. GPU需要の増加
  2. 新ビジネスの行方(Omniverse,Metaverse)

マイナスの要素

  1. GPU需要の減少
  2. インフレ
  3. 他社の生産力の向上

 

エヌビディア関連の最新動向

エヌビディアの注目すべきポイントに関する情報をまとめていきます。

前回の状況

プラス:一部の新ビジネスが好調、新しいサービスが気になるところ。

マイナス:インフレによる需要減少、マイニングシステムの再構築による需要減、Automotiveでの成長軟化

今回

プラス:ゲーミング、データセンター(需要は大きい)

マイナス:自動車、OEM(マイニング)、ゲーム需要の減速、中国、ロシアへの生産を少なくする

 

エヌビディアの位置付け

私は、個人的に決算やマーケットなどを調査した結果をまとめたスコア付しています。

今回もエヌビディアを下記の観点でスコア付していきます。

これを二次元のグラフにマッピングすると、エヌビディアは下記のポジションになると考えています。

ポイント

長期

  • 財務重視:投資しても良い。
  • SANO:長期的な問題になりそうなので、まだ持っていない人は見送っていいかもです。(Omniverseは成長期待)
  • テクニカル:地合いで現在の下落トレンドが終わるか?

 

投資の考え方

投資を実行するプロセスとしては、下記のような考えで実行しています。

今回は、個別銘柄の話をしていますが、市場の状況が悪ければ考えと違う方向へ移動してしまいます。
とりわけ、株式投資は市場の動きに左右されることが多いので、個別銘柄がいくら調子が良くても悪いときは悪くなります。

 

まとめ

いかがでしたか?

今回は、「エヌビディア(NVDA)の株価がFY23Q1の決算を発表後に暴落。今後の注目ポイントは?」しました。

エヌビディアの決算から事業内容、最近のニュースなどから個人的に持つべき銘柄なのかどうかの意見をまとめました。

右上の位置付けられていることから、投資対象として考えても良いなと考えています。

参考までに

  • B!