パランティア(PLTR)がFY22Q1の決算発表。決算レビューと今後の注目すべきポイントまとめ

どーも、SANOです。

この記事は、パランティアの決算から事業内容、最近のニュースなどから
今後も持つべき銘柄なのかどうかの意見をまとめています。

パランティアのビジネスに需要があるのか、
業界の中での立ち位置などからパランティアが今後どうなるのか考えました。

皆様の企業分析に役立てば幸いです。

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パランティアの概要

パランティアは、自社開発したデータ分析基盤を軸としたソリューションやサービスを提供しているハイテク企業です。

立ち上げた際は、米国政府向けにビジネスを実施していましたが、上場していこう商業向けに力を入れてきています。

データ分析という新しいジャンルの中で、競合が多くいる中で政府向けとしての存在感が強い印象です。
その中で、パランティアにはデータをリアルタイム処理し、分析結果をアウトプットに反映するための機能やSaaS製品などもあります。

顧客はデータを分析し、それを元にしたアプリケーション開発を主に利用しています。

 

パランティアの決算

パランティアの決算についてまとめていきます。

2022年1Q

2022年の1Q決算をまとめます。

ポイント

・売上:4.4億ドル
・米国商業向けの成長:136%
・政府向け売上:2.4億ドル(前年同期比+16%)
・商業向け売上:2.0億ドル(前年同期比+54%)
・顧客数:277(前年同期比+17%)

2022年Q2の見通し

2022年Q2の見通しをまとめます。

ポイント

売上高:4.7億ドル

経営層のコメント(原文)、(翻訳&要約)

  • 私たちのビジネスは、投資家の視点から見ると、価値と成長の両方の側面を融合させている。当社は、防衛産業分野の強靭さとソフトウェア企業の成長性を兼ね備えています。 当社は長年にわたり、大規模な組織全体のデータの統合と分析を機械化することができるソフトウェア製品とプラットフォームを構築してきました。このようなソフトウェアは、現在、米国とその同盟国の世界有数の産業企業、防衛・情報機関、公衆衛生機関の多くで、その運営に役立っています。 その過程で、私たちは地球上で最も重要で差別化されたテクノロジー企業の1つを作り上げました。
  • 国の売上は3年連続で倍増し、今年度は4億ドルに達する見込みです。米国のコマーシャルビジネスは前年同期比136%の伸びを示し、5四半期連続で加速しています。ファウンドリ(サービス名)の導入が各分野で進んでいる米国での商用ビジネスの好調は、近い将来、世界的に予想される強さの表れだと考えています。
  • 私たちは、自分たちのソフトウェアのデプロイメントを継続的に、できるだけ人の手を介さずに維持するためのプラットフォームを構築しました。(Apollo) かつては社内のツール群だったものが、今では成熟した高度に差別化されたソフトウェアプラットフォームに成長し、商業および政府市場全体のセクターや産業に貢献できる可能性を持っているのです。

このコメントを受けて、私が注目したものはApolloです。アポロは社内用のツールを群を商品化したもので、かつてのAWSを彷彿させます。
AWSもかつてはAmazonのIT部門として存在し、そこで培ったシステムや技術を世界に提供し始めました。

また、米国における商業ビジネスへの成長が著しく、パランティアとして欲しかった顧客が集まりつつあるのは良い傾向です。

 

パランティアの事業状況

パランティアが提供するデータ分析基盤とそれに伴うサービスの利用動向について情報を集めました。

データ分析への投資動向

パランティアが関係するマーケットは、Business Intelligence (BI) and Analytics Platformsというマーケットの中でも、解析した情報を提供するだけでなく解析結果を活用して企業がアプリケーションを作るための仕組みも提供しています。

そのため、的確なマーケットを決めることができないのでBusiness Intelligence (BI) and Analytics Platformsというマーケットレポートを参考にします。

Business Intelligence (BI) and Analytics Platforms Market Size to grow by USD 21.72 billion | Market Research Insights Highlight Rising need to Improve Business Efficiency as Key Driver | Technavioでは、CAGRが13%となっています。(2021-25)

マーケットの企業

パランティアのようなBIや公共向けのデータ分析基盤を構築している企業は、ここ最近増えてきています。

大きな企業から小さい企業など様々です。

ポイント

・Microsoft(SaaS)
・C3ai(SaaS)
・palantir(PaaS,SaaS)
・Oracle
・SAP

OracleやMicrosoft、SAPは従来のシステムで得られたデータを分析できるように、様々なサービスを開発を進めています。
C3aiは汎用的なAIを作り、SaaSとして展開しています。データ基盤においては、他社とのパートナー関係を結び、SaaSの利用への導線にしています。

パランティアのC3aiとの違いは、データ基盤から分析した結果を元にアプリケーションを作るのは顧客という点です。

 

パランティアの注目ポイント

パランティアに関して注目すべきポイントについてまとめていきます。

プラス要素

  1. アメリカでの動向(AWSのように利用者数が加速していくか)
  2. 他国での広がり(日本にも少しずつ広がってます)

マイナス要素

  1. 成長の鈍化(顧客数、売上)
  2. データ規制の強化(GDPR、appleのプライバシー保護など)

パランティア関連の最新動向

プラス要素は商業関係の成長が続いていること。

それ以外はマイナスな要素で、政府向けの成長力が鈍化していることが気がかりになっている。
商業関係の成長も持続するか不透明といったニュースもあるほどです。

ここ最近の株価下落は、コンセンサスを下回ったことや成長力の鈍化が懸念されていることから目標株価が7ドルへの引き下げられました。

 

マネックス証券

 

パランティアの位置付け

私は、個人的に決算やマーケットなどを調査した結果をまとめたスコア付しています。

今回もパランティアを下記の観点でスコア付していきます。

これを二次元のグラフにマッピングしたかったのですが、マーケット上での比較する材料がないため、パランティアをマップすることができません。

なお、売上の成長は年間で40%の成長をしています。営業利益は赤字ですが少しずつ縮小しています。

ポイント

長期

  • 財務重視:商業部門の成長が続く中で四半期で営業黒字化するまで待つ
  • SANO:商業部門と政府部門だったら商業部門のセグメントの方で儲かってほしい。少しずつ買い続ける(現在の取得単価11ドル)

短期

  • チャートを見る限り、少し回復しそうです。(4時間足のMACDでゴールデンクロス)

 

マネックス証券

 

まとめ

いかがでしたか?

今回は、「パランティア(PLTR)がFY22Q1の決算発表。決算レビューと今後の注目すべきポイントまとめ」しました。

パランティアの決算から事業内容、最近のニュースなどから個人的に持つべき銘柄なのかどうかの意見をまとめました。

個人的には、長期的には様子を見て、短期的にはお金が稼ぎやすい銘柄だと考えています。

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