どーも、SANOです。
この記事は、Zスケーラーの決算から事業内容を解説し、今後どのようなポイントを意識するべきかまとめています。
業界の動向などから事業にプラスとなる要素やマイナスになる要素をまとめることで、今後注意すべき出来事を知ることができます。
皆様の企業分析に役立てば幸いです。
スポンサーリンク
目次
Zスケーラーの概要
Zスケーラーは、デバイスやデータを保護するためのソリューションをクラウドベースで顧客に提供しています。
特にセキュリティに特化したサービスを提供しており、ユーザがアプリにつながるときやデータを送るときにZスケーラーのクラウドを通すことで、セキュリティの脅威からアプリやシステムを守ることができます。
主に企業向けにサービスを提供しているため、ビジネスとしての規模なども大きいマーケットにリーチしています。
機械学習によるセキュリティ脅威の自動アップデート化などもやられています。
Zスケーラーの決算
Zスケーラーの決算についてまとめていきます。
2022年3Q
・売上高:63%増の2億8680万ドル
・非GAAPベースの当期純利益は2470万ドル、前年同期の当期純利益は2140万ドル
・1株当たり当期純利益(損失)は、2021年度第3四半期の0.43ドルに対し0.72ドル
2023年4Q
・総売上高3億400万ドルから3億600万ドル
・非GAAPベースの営業利益は3,300万ドルから3,400万ドル。
・非GAAPベースの1株当たり当期純利益は約0.20ドルから0.21ドル、
経営層のコメント(原文)
・Zscalerの会長兼CEOであるJay Chaudhry
当社はまた、すべての財務指標について、会計年度のガイダンスを引き上げています。「ネットワークとセキュリティの変革に向けた世界の競争の中で、要求の高い企業はZscalerをゼロ・トラストの旅における戦略的パートナーとして期待しています」と述べています。・新サービスの発表
最も巧妙なサイバー攻撃から企業を保護する、業界初のSecurity Service Edge(SSE)イノベーションを発表しました。Zscaler Zero Trust Exchangeの一部として提供されるこれらのイノベーションは、ZTNAの新しい標準を確立し、攻撃表面を最小限に抑えながら、ビジネスおよびOTシステム向けのプライベートアプリ保護、特権的リモートアクセス機能によって脅威を阻止します。
Zscalerのガイダンス引き上げに伴い、株価が12%上昇しています。
また、新サービスもこれまであまり聞いたことのないサービスで、工場の機器を統括して制御するためのいわば管制室へのセキュアなアクセスを実現するサービスかと思います。(OTシステム=制御機器を制御するための装置)
Zスケーラーの事業状況
Zスケーラーの提供する事業の状況について整理していきます。
Zスケーラーは、セキュリティサービスエッジ(SSE)と呼ばれるセキュリティの領域でビジネスをしています。
SSEは、SASEの一部で主に3つのコアサービスで構成されています。
- セキュアWebゲートウェイ(SWG)経由のインターネットやWebへの安全なアクセス
- クラウドアクセスセキュリティブローカ(CASB)経由のSaaSやクラウドアプリケーションへの安全なアクセス
- ゼロトラストネットワークアクセス(ZTNA)経由のプライベートアプリへの安全なリモートアクセス
これらのサービスにおいて、Zスケーラーはサービスを提供しています。
今回は、SASEのマーケットを覗いていきます。
マーケットの需要予測
SASEに関して、Secure Access Service Edge (SASE) Market by Offering (Network as a Service and Security as a Service), Organization Size (SMEs and Large Enterprises), Vertical, and Region - Global Forecast to 2026では、CAGR26%となっています。(2021-26)
クラウドによって、大規模化したシステムに対してセキュリティポリシーを付けるのは大変でそれらを自動的に包含できるセキュリティーソリューションが近年では求められているとのこと。
マーケットの企業
参考までに上記のレポートに含まれている企業を紹介します。
ポイント
- シスコシステムズ株式会社(米国)
- VMware Inc.(米国)
- Fortinet, Inc (米国)
- Palo Alto Networks, Inc.(米国)
- Akamai Technologies, Inc.(米国)
- Zscaler, Inc.(米国)
- Cloudflare, Inc.(米国)
- Cato Networks(イスラエル)
- Versa Networks, Inc.(米国)
- フォースポイント(米国)
- Broadcom, Inc.(米国)
- Check Point Software Technologies Ltd.(イスラエル)
- McAfee, LLC (米国)
- Citrix Systems, Inc.(米国)
- Netskope(米国)
- Perimeter 81 Ltd.(イスラエル)
- オープンシステムズ(スイス)
- Aryaka Networks, Inc.(米国)
- Proofpoint, Inc.(米国)
- Secucloud Network GmbH(ドイツ)
- Aruba Networks(米国)
- Juniper Networks, Inc.(米国)
- Verizon Communications, Inc.(米国)
- SonicWall(米国)
- Barracuda Networks, Inc.(米国)
- ツインゲート(米国)。
Zスケーラーで注目すべきポイント
これまでの情報を元にZスケーラーに対するプラスとマイナスの情報を考えていきます。
プラスの要素
- 業界の中でのポジション
- 黒字化に向けた成長力の強化
マイナスの要素
- 黒字化前の成長鈍化
- プラットフォームのインシデント
Zスケーラー関連の最新動向
Zスケーラーの注目すべきポイントに関する情報をまとめていきます。
- 決算資料
- 2022年2月:セキュリティサービスエッジ(SSE)とは?
プラス:リーダー企業、年間売上成長率50%以上キープ、ガイタンスの上方修正、新サービスの狙い
マイナス:赤字の拡大中で投資に対して、売上の成長力が弱い?
Zスケーラーの位置付け
私は、個人的に決算やマーケットなどを調査した結果をまとめたスコア付しています。
今回もZスケーラーを下記の観点でスコア付していきます。
これを二次元のグラフにマッピングすると、Zスケーラーは下記のポジションになると考えています。
ポイント
長期
- マップ:投資してもいい。
- SANO:もう少し売上の成長力が欲しい。Zスケーラーが含まれているETFを買い込み、業界大手に負荷分散。
- テクニカル:まだ、下落トレンドなので買わなくていいかな。
投資の考え方
投資を実行するプロセスとしては、下記のような考えで実行しています。
今回は、個別銘柄の話をしていますが、市場の状況が悪ければ考えと違う方向へ移動してしまいます。
とりわけ、株式投資は市場の動きに左右されることが多いので、個別銘柄がいくら調子が良くても悪いときは悪くなります。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、「Zスケーラー(ZS)の株価がFY22Q3の決算を発表後に上昇。今後の注目ポイントは?」しました。
Zスケーラーの決算から事業内容、最近のニュースなどから個人的に持つべき銘柄なのかどうかの意見をまとめました。
右上の位置付けられていることから、投資対象として考えても良いなと考えています。
参考までに